まどれーぬ

金はないけど元気はあるオタク

贔屓のカジモドにデトックス作用を感じた話

 

先に言っておきますが今回はいつにも増して個人の感想!!って感じですのでよろしくお願いします。

 

まあ感想なんて十人十色ですし、この文読んで私はそう思わないよ〜ってなるのも当たり前だと理解してはいますが習性としてすぐ予防線を張ってしまうな。まあ小学生がすぐバリアーを張る様なもんだと思ってもろて……

 

日劇団四季の「ノートルダムの鐘」を観てきました。私は飯田達郎さんをご贔屓と呼ばせて頂いておりまして、カジモドに登板されたら絶対観に行くぞ!!と思っていたので、念願叶っての観劇になります。感激。

 

そもそも私が達郎さんに出会ったのは「The Bridge」で、彼が歌うロボットインザガーデンを聴いて涙を流し速攻追いチケしてここから贔屓と呼び始めたので、カジモドとしての姿を拝見するのは今回の秋劇場公演が初めてになります。

 

ノートルダムの鐘に関しては去年5月のKAAT公演が初見でした。キャストはこちら↓

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当時の感想として大部分を占めるのは「し、しんど……」です。大体のストーリーは知っている状態で観たのですが(私はネタバレを積極的に摂取していくタイプ、これに関しては個々のスタンスの違いだと思うので今は深堀りしませんが)それでもやっぱりしんどかった。贔屓がカジモドにキャスティングされているのは知っていたので、やはりカジモドにウェイトを置いて観る感じになりましたが、誰もかれも報われなくてしんどいが過ぎる。今思うとハッピーエンドが主食の自分には食べ慣れていない系統なのでなおさらしんどかったのかも……(でもセットの転換の仕方とか群衆の語りで物語が進んでいくところとか、そういう作りに関する面は大分好みでした)

 

初見の感想がこんな感じなので、今回贔屓が登板された時も楽しみ半分不安半分って感じでした。「観たいけどまたしんどい思いをしなければ……」みたいな複雑な気持ちで劇場に向かいました。キャストはこちら↓f:id:dmai-f03:20230618151704j:image

キャスボ鋭角選手権ノミネート作品?

 

観終わった結果としては最初の不安はまったくの杞憂でした

カジモドって最後に群衆の1人に戻るじゃないですか。あの時に明確に分かったんですよね、「あ、今カジモドじゃなくなったな」って。(もしかしたらご本人の演技としてはそのつもりじゃないかもしれないけど、少なくとも私はそう感じた)その時の表情を観た瞬間に自分が感じたしんどさも一緒におろした様な凄くスッキリした気持ちになってめちゃくちゃビックリしました。前回あんなにしんどかったはずなのに……

 

(もちろんここ以外の場面でも感銘を受けたところは沢山あります、初っ端の「マリー!!」って鐘の名前を呼ぶ時点でええ声、空想と現実で変わる声と話し方、発話に難がある役を説得力抜群に演じていながらストレス無くセリフが聞き取れるとこ、細かな手の演技、豊か&音圧なロングトーン、あとカテコが余りにもお可愛いくて日が暮れるまで手を叩き続けようかと思った🤦‍♀️)

 

観終わった後スッキリしていることにビックリした私は「たつカジデトックス」ってツイートしたんですけど、その後ご本人はこの作品を「カタルシスに溢れた作品」とツイートしていて、当たらずとも遠からずだな……2回目なので自分の中で解像度が上がったり捉え方が変わったりしてるとは思うけど、同じ作品で鑑賞後の気持ちがこんなに違うとは、観劇って面白いですねえ(しみじみ)

 

今回はご贔屓が作品に対してどういう思いを持っているのか比較的確認しやすく(メディアからのインタビュー等も多いし)先述のツイートで軽い答え合わせも出来て大変有り難かったですが、たつカジデトックスを感じたその日は大分困惑してました。「なんかめちゃくちゃスッキリしているけどこの感覚合ってる……??」みたいな。いや観劇後の感想に正解も不正解もないやろってのは百も承知なんですけど、出来れば演じている側が届けたいと思っている事を受け取りたいじゃないですか。私も趣味で楽器やりますけど、自分が音に乗せた思いを汲み取ってもらえるのってめちゃくちゃ嬉しいですし。そういう意味での“合ってる?”という問いかけが発生したのは割と初めての出来事なのでなんだか興味深くてわざわざブログ書いてみました。

以上たつカジ観てスッキリしたのでビックリしたよっていう日記話でした。

P.S たつろーさんへ 結局カニ玉食べました?